主に広島県西部の牡蠣生産者から牡蠣を仕入れて洗浄・選別・製品化して全国の市場や小売店へ出荷します。 広島県から認証された食品衛生施設（工場）です。

ひとつひとつ検品しつつ包装します。包装形態は袋やパック、円盤容器など。

生鮮牡蠣の他、トンネルフリーザーで牡蠣を一粒ずつ急速凍結し製品化します。 冷凍むき身牡蠣の他は、スチームコンべクションで蒸した殻付き牡蠣を凍結した「スチーム殻付牡蠣」や冷凍カキフライなども製造しています。

当社の養殖部門を担う大野水産有限会社は、宮島と対岸の廿日市市（旧大野町）の間に流れる大野瀬戸で牡蠣を育てています。

広島の牡蠣養殖の伝統を担う大切な仕事です。

宮島沖に牡蠣を吊るす抑制棚があります。ここは干潮時の潮位よりも高い位置にあり、満潮時には全て海水に浸かる干潟です。 抑制とは、牡蠣が海水に浸かる時間を少なくして、牡蠣の成長を抑制し、環境の変化に強い抵抗力をつけるために行います。

抑制工程を行うことで、次に海洋の筏へ移動したときには反動で植物プランクトンを大量に摂取し、栄養満点で身入りの良い牡蠣に成長します。

牡蠣抑制棚の傍には宮島の七浦神社のひとつ「御床（みとこ）神社」があります。 厳島神社の末社のひとつで、ご祭神は厳島神社本社と同じ宗像三女神です。

佐伯鞍職（くらもと）が神勅を得て、厳島大神の御鎮座される場所を探して島を廻ったという神鴉（ごからす）伝説があります。 朝廷から厳島神社の御殿建立の許可を得る前に、こちらの岩の上に仮御殿を建てて大神を仮遷座したとされています。